企業の動向
2023年04月11日
ジョブズコミュニティーレポート 2023年4月号 ―新たに採用に注力したい求職者「主婦」37.6%、「学生」35.2%―
企業の人材不足を調査したジョブズコミュニティーレポート2022年12月号で、地域・業種を問わず人材不足がひっ迫していることを確認できました。5月に予定される新型コロナの5類引き下げによる人流増加を見越し、すでにtoC業界では人材確保の動きが活発化していますが、従来のターゲットで採用に至らない場合には、ターゲットの変更・拡大を検討することもあるでしょう。今回は、これまでアルバイト・パートの採用の主なターゲットではなかった層で、新たに注力したい層を伺いました。(回答期間:2023年3月17日~23日)
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調査ダイジェスト
「主婦」が37.6%で最多
全体では「主婦」が37.6%で最多でした。弊社の「女性の仕事探しの実態と課題」調査によると、アルバイト・パートの女性が希望する勤務日数は、週5日が37.1%で最多、週4日が25.1%と続きます。シフトに多く入れることも、企業が主婦を採用したい理由として考えられます。次いで「学生」が35.2%で、業種別では飲食業で46.6%と特に多くなりました。主婦が家事・育児などで遅い時間帯に働きづらいのに対し、学生は授業後にシフトに入ることが多いため、夕方~夜の働き手として飲食業で期待されていることが考えられます。
一方、「外国人材」15.1%、「シニア」12.1%で、主婦・学生よりも20ポイント以上差が開きました。外国人材については言語や日本の商習慣・マナー、シニアについては体力や既存スタッフに馴染めるかなどの懸念が想定されますが、製造業・建設業では「外国人材」32.6%、「シニア」23.9%という結果で、比較的受け入れに積極的であることが分かります。
求職者の志向を理解して、効果的な採用活動を
どのターゲットに注力する場合でも、応募者ごとに経験・スキルや人柄は異なるため、想定していないターゲットの応募だからと一概に不採用にせず、個別に可能性を探ることが重要です。また、採用に成功するには、ターゲットの志向を理解することが欠かせません。以下のような調査結果や既存スタッフへのヒアリングなども活用し、ターゲット視点で、どんな風に働きたいのかや、どのように仕事を探し、求人票・面接で何を知りたいのかなどを考えたうえで、採用活動に取り組んではいかがでしょうか。
【参考:ジョブズリサーチセンターの最近の調査結果】
・全体:求職者の動向・意識調査2021
・主婦:女性の仕事探しの実態と課題
・学生:<学生版>求職者の動向・意識調査2023
・外国人材:留学生1,000人のアルバイト実態調査2023
過去のアンケート調査
JBRCウェブサイトでは、本調査シリーズを掲載しています。
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