各種調査
2021年12月22日
求職者の動向・意識調査2021 基本報告書
携帯・スマホの求人情報サイトや求人情報アプリでの仕事探しが増加傾向
「自分にどのような仕事が合うのかわからない」求職者は3割超
「求職者の動向・意識調査」は労働市場における求職者の就業実態および意識と、未就業者の求職実態および意識を明らかにすることを目的に、2013年から2年ごとに実施しています。5回目となる今回の調査からも、さまざまな示唆が得られました。
近年、仕事探しで利用される求人情報源は大きく変化しています。今回の調査で携帯・スマホの求人情報サイトを利用した人は4割超、求人情報アプリを利用した人は約2割で、どちらも調査のたびに割合が増加しています。一方で、探した仕事の勤務日数や勤務時間、仕事探し時の重視点といった条件面については、前回と同様の傾向となりました。今回新しく聞いたPart 5「希望条件の決定プロセス」からは、「自分にどのような仕事が合うのかわからない」求職者が3割超と、一定数存在することが明らかになりました。求職者自身も自分の適性や希望条件がはっきり分かっているとは限らず、仕事探しにおけるサポートが必要と考えられます。
本調査の基本報告書には就業形態別、性別、地域別などのデータも掲載していますので、ご関心のある部分をご覧いただければと思います。
調査名 | 求職者の動向・意識調査 2021 |
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調査目的 | 労働市場における求職者の就業実態および意識を明らかにする。また、未就業者の求職実態および意識を明らかにする。 |
調査手法 | インターネット調査 |
調査期間 | 2021年10月11日(月)~10月15日(金) |
対象者条件 | 全国15~69歳の男女、最近1年間に仕事探し経験あり(新卒以外)、現在および仕事探し当時の職業がアルバイト・パート、契約社員、派遣社員、正社員、専業主婦/主夫、無職・定年退職のいずれか |
有効回答数 | 14,991人(ウエイトバック集計を実施) |
調査ダイジェスト
利用した求人情報源(p.18)
「求人情報サイト(携帯・スマホ)」44.5% 、「ハローワーク」33.8% 、「求人情報サイト(パソコン)」32.2%など。正社員では「求人企業のホームページ」も約2割となっている。
探した仕事の勤務日数・勤務時間(p42~43)
探した仕事の週あたりの勤務日数は、契約社員、派遣社員、正社員では「5日」が7割前後。アルバイト・パートでは「5日」が約4割、「4日」「3日」がそれぞれ約2割。無職・計では「5日」が32.1%、「3日」が26.8%だった。勤務時間については、契約社員、派遣社員、正社員では「8~9時間未満」が5割以上。アルバイト・パートでは「4~6時間未満」が31.0% で、「8~9時間未満」は26.1%だった。
仕事を探した時の重視点(絶対条件)(p48)
「勤務日数(休日、休暇)」「勤務地」「勤務時間帯」「勤務時間数」などが上位になった。正社員では「就業形態」や「給与」、アルバイト・パートでは「通勤時間(通いやすさ)」なども割合が高い。
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