各種調査
2023年03月30日
<学生版>求職者の動向・意識調査2023 Vol.3「学生のアルバイト探しの今が分かる」
株式会社リクルートの調査研究機関「ジョブズリサーチセンター」では、求職者の動向や意識を調査するために、隔年で「求職者の動向・意識調査」を実施しています。本調査は、その「求職者の動向・意識調査」の学生版として、高校生・大学生等に、在学中のアルバイトに関する動向や意識についてアンケートを行いました。
今回のレポートでは、学生のアルバイト探しの情報源や応募方法、今後アルバイトで希望するもの、アルバイトと卒業後の進路の関係などを見ていきます。
調査ダイジェスト
◆ アルバイトの期間と情報源
最近1年以内(2022年1月~12月)のアルバイト探しにかかった期間では、「1週間未満」が22.5%、「1週間~2週間未満」が21.9%となり、4割強の学生が2週間未満でアルバイト探しを終えていることが分かりました。アルバイト探しを中断した可能性も考えられますが、学生アルバイトの採用にはスピード感が重要だと言えそうです。アルバイト探しの情報源では、特に求人情報サイト(スマホ・携帯)や求人情報アプリが回答を集め、スマートフォンでのアルバイト探しがより一般的になっていることが分かります。一方、情報の量・質が異なる、友人・知人・家族の紹介にも一定のニーズが見受けられました。
◆ 応募方法と選考辞退
求人情報サイト・アプリの普及により、応募する心理的ハードルが下がった一方、応募後の辞退が増加したという声も一部で聞かれます。アルバイトの求人応募後、「辞退したことがある」と答えた学生は30.8%。辞退をしたタイミングは、「面接日程の調整後」35.8%、「応募後すぐ(面接日程の調整前)」34.2%で、面接実施前の辞退が多いようです。
辞退をした理由については、「すでに別の仕事が決まった」が35.6%で最多でした。併願先がある可能性も踏まえて、スピード感をもって選考を進めることが辞退防止に効果的だと考えられます。また、2番目に「希望する仕事内容ではないと感じた」18.7%、続いて「希望する条件ではないと感じた」16.9%が多くの回答を集めており、求人票と実際の条件の不一致などが辞退発生の一因になっていることが考えられます。
◆ 希望するアルバイトの条件
希望するアルバイトの働き方では、「1つの定期的なアルバイトで働く」が53.7%で最多の一方、2つ以上の定期的なアルバイトの掛け持ちや、定期的なアルバイトと単発アルバイトの組み合わせで働きたいという学生もそれぞれ1割強いました。希望するアルバイトの仕事内容では、コンビニ・スーパー店員が29.2%で最多で、高校生に限ると、約4割がコンビニ・スーパー店員を希望していることが分かります。また、アルバイト探しの絶対条件で、働き方やアルバイトをする場所を、学生が特に重視していることが分かりましたが、希望するアルバイトの職場について、以下のような声が聞かれています。
「学業や自分の都合にあわせて働けるシフト制であること」(大学院生/塾講師、家庭教師、採点)
「柔軟にシフトを調整してくれるところ」(高校1年生)
「自宅から徒歩圏内にある職場」(大学4年生/コンビニ・スーパー店員)
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