各種調査
2023年03月16日
<学生版>求職者の動向・意識調査2023 Vol.2「学生のアルバイト事情の今が分かる」
株式会社リクルートの調査研究機関「ジョブズリサーチセンター」では、求職者の動向や意識を調査するために、隔年で「求職者の動向・意識調査」を実施しています。本調査は、その「求職者の動向・意識調査」の学生版として、高校生・大学生等に、在学中のアルバイトに関する動向や意識についてアンケートを行いました。
今回のレポートでは、学生のアルバイトの就業状況やアルバイトをする理由、現在のアルバイト先での働き方などを見ていきます。
調査ダイジェスト
◆ アルバイトの就業状況と今後の意欲
調査時点(2023年1月6日~1月13日)でアルバイトをしている学生は51.0%。大学生等が66.8%に対して、高校生は24.8%という結果でした。また、アルバイトをしている大学生等のうち、25.5%が「2つ以上のアルバイトをしている」と回答し、4人に1人がアルバイトを掛け持ちしていることが分かりました。在学中のアルバイトに対する今後の意欲では、「ぜひ働きたい」と「働いてもよい」の合計が77.5%に上り、8割弱の学生が前向きな意欲を持っています。
◆ アルバイトをしている・していない理由
アルバイトをしている学生に理由を尋ねると、「自由に使えるお金を稼ぐため」68.4%が最多で、2番目の「貯蓄・貯金のため」を25ポイント以上上回る結果となりました。ひとり暮らしの学生に絞って見ると、「自由に使えるお金を稼ぐため」58.7%に対して、「生計の維持のため」62.0%となり、日々の生活のためにアルバイトをしているという側面が強いようです。一方で、していない理由としては、「学業や資格取得との両立が難しい」が38.3%で全体としては最も多いですが、高校生に限れば、「学校から禁止されている」が42.7%で最多でした。また、学生から以下のような声も寄せられました。
(アルバイトをしている理由)
「自分で自由に使えるお金が欲しかったから」(大学1年生/塾講師、家庭教師、採点)
「ひとり暮らしのための生活費を稼ぐ必要があったから」(大学1年生/その他フード関連)
(アルバイトをしていない理由)
「就活と卒業研究で、アルバイトのための時間を取れなかった」(大学4年生)
「校則で禁止されているのと、勉強などに時間を使いたいから」(高校2年生)
◆ アルバイト先での働き方
アルバイト先での働き方について、1週間の勤務日数では、学期中では週2~3日が63.7%、長期休暇中では週3~4日が55.5%を占めています。また、大学生等と高校生で、勤務日数に大きな違いがないことも分かりました。
勤務する時間帯と時間数については、授業がある日では、授業終わりの15:00~21:00頃の勤務が多く、3時間~4時間程度働く学生が多いようです。一方、授業がない日では、9:00~15:00頃の比較的早い時間からの勤務が増え、勤務時間数も4~6時間程度が5割強を占めるほか、8時間以上働く学生も15.6%いることが分かりました。
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