企業の動向
2022年10月12日
ジョブズコミュニティーレポート 2022年10月号 ―アルバイト・パートの定着「とても満足」「まあ満足」が46.6%―
人材不足の解消には、新たに人を採用することも必要ですが、同時に、今いるスタッフに長く働いてもらうことも欠かせません。今回は、アルバイト・パートの定着状況への満足度について、経営者や採用担当者に伺いました。(回答期間:2022年9月16日~22日)
調査ダイジェスト
「とても満足している」「まあ満足している」が2017年7月より17.1ポイント増加
「とても満足している」「まあ満足している」と答えた企業は合計46.6%でした。2021年7月から大きく傾向は変わりませんが、約5年前の2017年7月と比べると、同割合は17.1ポイントと大きく伸びています。業種別では、時短営業の要請などでコロナ影響の大きかった飲食業や小売業も含めて、多くの業種でアルバイト・パートの定着が改善傾向にあることが窺えます。
「これからもここで働き続けたい」と思える職場づくりを
満足度が比較的低かった2017年と現在とで、アルバイト・パートを取り巻く環境を比べると以下の通りでした。国内経済が比較的安定していた2017年は、企業の人材ニーズが旺盛だったことや、現にパートタイム労働者の離職率が現在より4ポイント以上高かったことから、「もっと長く働いて欲しい」という意向が強かったのかもしれません。
コロナ禍前の経済活動を取り戻しつつある中、企業の人材不足感が高まり、各社の採用活動が活発化することが予想されます。待遇面の更なる見直しや、柔軟なシフト調整や働き方の導入などによって、今いるアルバイト・パートが「これからもここで働き続けたい」と思える職場づくりを続けることが必要ではないでしょうか。
過去のアンケート調査
JBRCウェブサイトでは、本調査シリーズを掲載しています。(レポート本文へのリンクは本ページ下部にあります)
・最低賃金の引上げ「経営に影響がある」が73.7%
・約半数の企業が、直近1年間で単発バイトを募集
●本レポートに関するお問い合わせ先
株式会社リクルート ジョブズリサーチセンター
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