企業の動向
2022年09月13日
#アルバイト・パート#ジョブズコミュニティー#人材不足#時給・賃金
ジョブズコミュニティーレポート 2022年9月号 ―最低賃金の引上げ「経営に影響がある」が73.7%―
2022年8月、厚生労働省から地域別最低賃金額の改定目安が発表されました。新型コロナウイルスの影響で、1円の引上げにとどまった2020年度を除いて、全国加重平均は2016年度以降毎年約3%ずつ上がっています。昨年度は過去最大の28円引上げでしたが、今年度はさらに31円の引上げとなりました。過去最大の引上げ幅となる今回の改定が経営にどのように影響するのか、経営者や採用担当者にアンケートを実施しました。(回答期間:2022年8月19日~25日)
調査ダイジェスト
最低賃金の引上げ「経営に影響がある」が73.7%
「事業計画など、経営全体にかかわる影響がある」が52.4%と過半数となり、「採用計画の変更など、経営の一部に影響がある」を合わせると73.7%が経営への影響が一定あると回答しています。
「経営全体に影響あり」 小売業、飲食業で55%超。昨年からも増加
その中でも、昨年と比較して「事業計画など、経営全体にかかわる影響がある」の割合が5ポイント以上増加したのは、小売業と飲食業でした。販売スタッフや飲食スタッフは、他職種と比較して時給が低い傾向(*)にあり、特に飲食業は、コロナ禍での売り上げ低下が回復した、とはまだ言えない状況下のため、人件費の増加の影響は大きいでしょう。政府は、全国加重平均1,000円を目指す方針を掲げており、今後も経営への影響は続きそうです。
*参考:ジョブズリサーチセンター アルバイト・パート募集時平均時給調査
過去のアンケート調査
JBRCウェブサイトでは、本調査シリーズを掲載しています。(レポート本文へのリンクは本ページ下部にあります)
・約半数の企業が、直近1年間で単発バイトを募集
・「副業・兼業人材を受け入れたことがある」企業は約6割
●本レポートに関するお問い合わせ先
株式会社リクルート ジョブズリサーチセンター
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