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2022年09月09日

#コロナ影響#人材不足#時給・賃金#飲食業

コロナ禍におけるフード業界の雇用実態と今後の展望-2019年7月度~2022年7月度アルバイト・パート募集時平均時給調査より-

アルバイト・パートの募集時平均時給は昨年後半から上昇を続けており、特にフード系の動きが顕著になっています。そこで、本レポートではフード業界の動向について、募集時平均時給調査と現場情報を元にお知らせします。

<コンテンツ>
■解説: フード業界は再び人材の確保が急務に

■職種全体 三大都市圏(首都圏・東海・関西)平均時給推移
■フード系 三大都市圏(首都圏・東海・関西)平均時給推移
■フード系職種小分類別 三大都市圏(首都圏・東海・関西)平均時給推移

■フード業界の現状
  -第7波の影響
  -採用意欲の回復および早期化
■人材確保に向けた、新たな求人事例
  -時間切り出し×採用ターゲットを明確化/早朝の朝食準備だけの求人を作り、シニア求職者へ訴求

調査ダイジェスト

フード系職種小分類別 三大都市圏(首都圏・東海・関西)平均時給推移

フード系における募集時平均時給は、他職種に比べてコロナ影響が長く続きましたが、全体と同様に増加傾向に転じています。2020年4月度の1,028円が同5月度には1,001円まで減少しましたが、2021年10月には1,033円に回復。それ以降ほぼ毎月増加を続け、2022年4月~7月は4カ月連続で過去最高を更新しました。(レポートp.3参照)
より細かい職種で見ても、全体および大分類と同様の増加傾向となっています。「ホールスタッフ(飲食店)」、「調理・コック・板前(見習含む)」、「洗い場・パントリー」はほぼ同じ動きをしており、2021年10月頃から平均時給が回復し、上昇を続けています。
今後も人材不足の過熱や地域別最低賃金の改定を背景として、当分の間は募集時平均時給が下がる要素がなく、増加傾向が続くものと予想されます。

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フード業界の現状(抜粋)

○ 第7波の影響
第7波の影響を危惧しつつも、コロナ禍以降の人手確保の難しさから、引き続き人材確保に努める店舗が多い
・従業員の感染等で営業に影響が発生。従業員やその家族の感染によって急な欠員が発生する、学校による行動制限で学生が稼働できない、などから夏休みのシフトが決められないなどの影響があった。(九州)
・客数の多い店舗を所有しているため、第7波の影響にかかわらず人材が確保できるタイミングで確保したい。(中国)

○ 採用意欲の回復および早期化
行動制限のないGWおよびインバウンド再開への期待により採用意欲は回復傾向。求人再開も人手の未充足が長引いており、今後の繁忙期に向けて求人の早期化が見込まれる
・コロナ影響が落ち着き、お盆までの人員確保を急いでいる。(中国)
・夏の繁忙期に向けて、春から9月頃まで期間限定手当を出すなどの対応を取っている。(複数情報あり)
・今年は3月末における、大学4年生の卒業の欠員分が埋まり切っておらず、5月以降引き続き募集する。(複数情報あり)
・以前の時短営業で夜間のアルバイトスタッフを減らし、通常営業に戻ったので再び人を募集しているが、なかなか採用できない。(東海)