平均賃金レポート(アルバイト・パート)

2024年09月13日

#アルバイト・パート#時給・賃金

2024年8月度 アルバイト・パート募集時平均時給調査【三大都市圏(首都圏・東海・関西)】 三大都市圏の8月度平均時給は前年同月より34円増加の1,190円

2024年8月度 アルバイト・パート募集時平均時給調査【三大都市圏(首都圏・東海・関西)】

株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の調査研究機関『ジョブズリサーチセンター(JBRC)』(https://jbrc.recruit.co.jp/)が、2024年8月度の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」をまとめましたので、ご報告致します。

三大都市圏、販売・サービス系で2カ月連続過去最高額を更新

センター長 宇佐川邦子三大都市圏(首都圏・東海・関西)における8月度のアルバイト・パート募集時平均時給は、前年同月より34円増加の1,190円(増減率+2.9%)でした。職種別に見ると、「販売・サービス系」で2カ月連続過去最高額※を更新、「フード系」と「製造・物流・清掃系」は過去2番目の高さでした(※2018年3月度以降の集計データによる)
「フード系」では、人材が不足しがちな時間帯の募集を強化するため、7~8時などの勤務に早朝手当を支給する求人や、接客対応ができる外国人の採用を強化するため、必要とする日本語レベルを記載する求人、即戦力となる経験者を採用するために、賃金を上乗せする求人などさまざまな工夫が見られました。特に、アルバイト・パートだからといって一律の時給にするのではなく、個人の能力や経験に合わせて時給設定をする求人が見られるようになりました。個人の能力や経験に応じた募集を行うことは、即戦力が集まりやすくなり、自身の能力や経験が評価されていると自覚できるため、その後の定着にもつながるのではないでしょうか。
10月には最低賃金改定に加え、社会保険の適用拡大も控えています。扶養内で働きたい人が就業調整を行う可能性があり(2022年10月社会保険適用拡大に関する調査【詳細版】参照)、より人材不足に影響を及ぼすかもしれません。一方で、これを機会に働く時間を増やしたい、できることを増やしたいと考える人もいるため、企業の皆様には、社会保険加入のメリットも適切に伝えつつ、今後期待する役割など将来についても話しながら、従業員が理想の働き方が選択できるよう支援していただきたいと思います。

【三大都市圏・全体】
前年同月より34円増加、前月より5円増加
〇三大都市圏の平均時給は 1,190円(前年同月1,156円、前月1,185円)

● 全体:前年同月より34円増加(増減率+2.9%)、前月より5円増加(同+0.4%)
● 職種別前年同月比:「販売・サービス系」(増減額+43円、増減率+3.8%)など全職種でプラス
● 職種別前月比:「専門職系」(増減額+32円、増減率+2.4%)など4職種でプラス

【三大都市圏・エリア別】
前年同月比・前月比、首都圏・東海・関西ともにプラス

○首都圏の平均時給は 1,226円(前年同月1,196円、前月1,220円)

● 全体:前年同月より30円増加(増減率+2.5%)、前月より6円増加(同+0.5%)
● 職種別前年同月比:「販売・サービス系」(増減額+46円、増減率+4.0%)など全職種でプラス
● 職種別前月比:「専門職系」(増減額+22円、増減率+1.6%)など4職種でプラス

○東海の平均時給は 1,121円(前年同月1,074円、前月1,115円)

● 全体:前年同月より47円増加(増減率+4.4%)、前月より6円増加(同+0.5%)
● 職種別前年同月比:「専門職系」(増減額+108円、増減率+8.8%)など全職種でプラス
● 職種別前月比:「専門職系」(増減額+46円、増減率+3.6%)など5職種でプラス

○関西の平均時給は 1,151円(前年同月1,120円、前月1,148円)

● 全体:前年同月より31円増加(増減率+2.8%)、前月より3円増加(同+0.3%)
● 職種別前年同月比:「事務系」(増減額+53円、増減率+4.5%)など全職種でプラス
● 職種別前月比:「専門職系」(増減額+48円、増減率+3.7%)など3職種でプラス

※本調査は、当社が企画運営する求人メディア 『TOWNWORK』『fromA navi』に掲載された求人情報より、アルバイト・パートの募集時平均時給を集計しております。
※オープンデータ(データ・ダウンロード)はこちら https://jbrc.recruit.co.jp/data/opendata/