企業の動向
2023年08月23日
ジョブズコミュニティーレポート 2023年月8号 ―単発アルバイトを募集55.0%、人材不足対策として存在感高まる―
人材不足の対策として、直近1年以内(2022年7月以降)の単発アルバイトの募集状況について企業経営者や人事担当者に伺いました。(回答期間:2023年7月21日~7月27日)
※単発アルバイトは、ここでは1日単位から働けるアルバイト・パートを指します
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調査ダイジェスト
◆ 直近1年以内に単発アルバイトを募集、約9ポイントアップし55.0%に
「積極的に募集した」と答えた企業は32.7%、「やむをえない場合のみ募集した」は22.2%で直近1年以内に単発アルバイトを募集した割合は55.0%に上り、前回46.2%より約9ポイント増加しました。
業種別では飲食業と小売業で6割を超え、特に飲食業は前回51.4%から65.4%まで14ポイント増加しています。飲食業では1日や週のなかで繁閑差が大きいことや急な予約対応などにより突発的な人材ニーズが発生しやすく、単発アルバイトと相性が良いことが増加の理由として考えられます。また、サービス業や医療・福祉関連業、製造業・建設業でも募集した割合がそれぞれ10ポイント以上増えていますが、全産業的な人材不足のために単発アルバイトを募集していることが予想されます。
◆ 人材不足対策のより身近な選択肢に
単発アルバイトは通常のアルバイト・パートに比べて人件費が高くなる場合があることや、その場限りの人材補充で継続的な人材不足解消につながりづらい側面もあります。そのため既存の人員でどうしても対応しきれない場合に限って単発アルバイトを募集するという声も聞かれますが、結果を見ると「積極的に募集した」が「やむをえない場合のみ募集した」を10ポイント以上上回りました。いざというときの最終手段ではなく、より身近な選択肢として検討されるようになっているのかもしれません。
過去のアンケート調査
JBRCウェブサイトでは、本調査シリーズを掲載しています。
・高校生を募集した企業のうち採用できたのは75%
・経済活動の再開を受け、人手不足に直面するto C企業が増加
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株式会社リクルート ジョブズリサーチセンター
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