平均賃金レポート（アルバイト・パート）

2025年02月17日

2025年1月度アルバイト・パート募集時平均時給調査【三大都市圏（首都圏・東海・関西）】

株式会社リクルート（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：北村吉弘）の調査研究機関『ジョブズリサーチセンター（JBRC）』（https://jbrc.recruit.co.jp/）が、2025年1月度の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」をまとめましたので、ご報告致します。

三大都市圏フード系、製造・物流・清掃系、事務系で過去最高額を更新　フード系は5カ月連続の更新

センター長　宇佐川邦子三大都市圏（首都圏・東海・関西）における1月度のアルバイト・パート募集時平均時給は、前年同月より40円増加の1,220円（増減率＋3.4％）でした。職種別では、「フード系」「製造・物流・清掃系」「事務系」で過去最高額※を更新し、「フード系」は5カ月連続での更新となりました（※2018年3月度以降の集計データによる）。
この時期の賃金は、年末年始の求人募集が活発になる12月に向けて上昇し、1月に落ち着く傾向がありますが、今年は継続して上昇しました。これまでの継続した人材不足に加えて、インバウンドなどによるさらなる需要増加も背景にあると考えられます。過去最高額を更新した製造・物流・清掃系では、期間限定で時給を上げて募集している引っ越し求人が多く見られました。4月の就職や転勤増加を見越し、人材獲得に動いているようです。フード系は5カ月連続で上昇しており、高い時給設定だけではなく、アルバイト・パートにも能力や勤務時間に合わせた昇給制度、ボーナス支給の制度を設けることで他社と差別化を図る求人が見られました。チェックシートを用いて、業務の習得状況を雇い手・働き手双方で認識し、次のステップアップや、それに応じた評価や昇給の仕組みを導入する事例もあります。働き手にとっては、自身のスキルが可視化され、今後どんな業務を覚えるとよいのか分かりやすく、雇い手にとっても従業員の業務習得を促すことができるため、双方にとって好循環となる取り組みでしょう。

【三大都市圏・全体】
前年同月より40円増加、前月より1円増加
〇三大都市圏の平均時給は 1,220円（前年同月1,180円、前月1,219円）

● 全体：前年同月より40円増加（増減率＋3.4％）、前月より1円増加（同＋0.1％）
● 職種別前年同月比：「事務系」（増減額＋71円、増減率＋5.7％）など全職種でプラス
● 職種別前月比：「事務系」（増減額＋18円、増減率＋1.4％）など3職種でプラス

【三大都市圏・エリア別】
前年同月比、首都圏・東海・関西ともにプラス

○首都圏の平均時給は 1,250円（前年同月1,222円、前月1,249円）

● 全体：前年同月より28円増加（増減率＋2.3％）、前月より1円増加（同＋0.1％）
● 職種別前年同月比：「事務系」（増減額＋47円、増減率＋3.6％）など5職種でプラス
● 職種別前月比：「事務系」（増減額＋16円、増減率＋1.2％）など4職種でプラス

○東海の平均時給は 1,150円（前年同月1,099円、前月1,156円）

● 全体：前年同月より51円増加（増減率＋4.6％）、前月より6円減少（同－0.5％）
● 職種別前年同月比：「事務系」（増減額＋113円、増減率＋10.2％）など全職種でプラス
● 職種別前月比：「製造・物流・清掃系」（増減額－20円、増減率－1.7％）など3職種でマイナス

○関西の平均時給は 1,202円（前年同月1,143円、前月1,193円）

● 全体：前年同月より59円増加（増減率＋5.2％）、前月より9円増加（同＋0.8％）
● 職種別前年同月比：「専門職系」（増減額＋158円、増減率＋12.1％）など全職種でプラス
● 職種別前月比：「専門職系」（増減額＋52円、増減率＋3.7％）など5職種でプラス

※本調査は、当社が企画運営する求人メディア『TOWNWORK』『fromA navi』に掲載された求人情報より、アルバイト・パートの募集時平均時給を集計しております。
※オープンデータ（データ・ダウンロード）はこちら https://jbrc.recruit.co.jp/data/opendata/