企業の動向
2025年02月05日
ジョブズコミュニティーレポート 2025年1月号 ―年収の壁・支援強化パッケージ「対象者の有無・制度自体が不明」41.0%―
年収の壁・支援強化パッケージの活用状況について、経営者や採用担当者に伺いました。(回答期間:2024年12月13日~2025年1月10日)
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調査ダイジェスト
短時間労働者が「年収の壁」を意識せずに働ける環境づくりを支えるための「年収の壁・支援強化パッケージ」。年収106・130万円付近で働く従業員がいる企業を対象に、キャリアアップ助成金の支給や被扶養者認定の円滑化等を行う施策で、2025年度末までの期間限定措置となっています。2023年10月から始まった本施策の活用状況を、経営者や採用担当者に伺いました。
全体では「すでに活用した」が2割、一方で8割は「活用していない」でした。その理由は「制度自体がよく分からない」「対象者がいるか分からない」が半数を占めています。開始から1年以上経った現在も、制度への理解が原因で活用に至らない企業が多いことが分かりました。
ジョブズリサーチセンターで行った就業時間調整者に関する調査によると、働く時間を制限する理由として「年収の壁」を挙げる人は27.8%、女性に限定すると37.7%でした。また、同調査では働く時間を制限している人の約3割が勤務時間を増やしたいと回答しています。
本パッケージの活用が、従業員の働く時間を増やすきっかけになれば、人材不足を改善できるかもしれません。まずは、厚生労働省のウェブサイトなどから情報収集したり、自社に年収の壁付近で働いている人がいるかを確認することから始めてみませんか。
過去のアンケート調査
JBRCウェブサイトでは、本調査シリーズを掲載しています。
・人材不足感が高止まり。「1年前に比べて悪化・同程度」が3年連続8割超
・「採用力強化や離職防止」「業績アップの還元」のため賃金引き上げ 20.9%
●本レポートに関するお問い合わせ先
株式会社リクルート ジョブズリサーチセンター
jbrc@r.recruit.co.jp
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