平均賃金レポート(アルバイト・パート)
2024年08月21日
2024年7月度 アルバイト・パート募集時平均時給調査【三大都市圏(首都圏・東海・関西)】
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の調査研究機関『ジョブズリサーチセンター(JBRC)』(https://jbrc.recruit.co.jp/)が、2024年7月度の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」をまとめましたので、ご報告致します。
三大都市圏、販売・サービス系と製造・物流・清掃系で過去最高額を更新
三大都市圏(首都圏・東海・関西)における7月度のアルバイト・パート募集時平均時給は、前年同月より30円増加の1,185円(増減率+2.6%)でした。職種別に見ると、「販売・サービス系」と「製造・物流・清掃系」で過去最高額※を更新、「フード系」は過去2番目の高さでした(※2018年3月度以降の集計データによる)。夏のイベント需要によるイベントスタッフやレジャー施設の時給上昇、お中元の影響などで販売スタッフや発送・物流作業の時給上昇も見られました。また、10月の最低賃金改定前に前倒しで人材採用をする動きも見られています。
夏はプライベートの予定が増えるなどシフトに入れる時間が限定的になり、在籍スタッフの頭数は確保できているにもかかわらず、特定時間帯におけるシフト充足に苦戦している企業の声も聞かれます。そのため、企業は人材充足だけでなくシフト充足のための工夫が必要です。「この作業はこの時間に実施しないといけない」という慣習的に決まっていた業務スケジュールを、スタッフが働ける時間帯に業務作業の時間を移動するなどの見直しをしたことで、人材が不足していた時間帯のシフトが充足した企業の事例もあります。今いるスタッフがより活躍できるよう、業務の組み換えや時間帯の見直しをすることで生産性や従業員満足度の向上に繋がるなど、新たな気づきを得られるかもしれません。他業界の事例を参考に、自社の業務改善に目を向けてみてはいかがでしょうか。
【三大都市圏・全体】
前年同月より30円増加、前月より4円増加〇三大都市圏の平均時給は 1,185円(前年同月1,155円、前月1,181円)
● 全体:前年同月より30円増加(増減率+2.6%)、前月より4円増加(同+0.3%)
● 職種別前年同月比:「フード系」(増減額+36円、増減率+3.2%)など全職種でプラス
● 職種別前月比:「販売・サービス系」(増減額+8円、増減率+0.7%)など4職種でプラス
【三大都市圏・エリア別】
前年同月比・前月比、首都圏・東海・関西ともにプラス
○首都圏の平均時給は 1,220円(前年同月1,196円、前月1,217円)
● 全体:前年同月より24円増加(増減率+2.0%)、前月より3円増加(同+0.2%)
● 職種別前年同月比:「販売・サービス系」(増減額+36円、増減率+3.1%)など4職種でプラス
● 職種別前月比:「販売・サービス系」(増減額+10円、増減率+0.8%)など3職種でプラス
○東海の平均時給は 1,115円(前年同月1,071円、前月1,109円)
● 全体:前年同月より44円増加(増減率+4.1%)、前月より6円増加(同+0.5%)
● 職種別前年同月比:「専門職系」(増減額+78円、増減率+6.5%)など全職種でプラス
● 職種別前月比:「事務系」(増減額+9円、増減率+0.8%)など5職種でプラス
○関西の平均時給は 1,148円(前年同月1,122円、前月1,146円)
● 全体:前年同月より26円増加(増減率+2.3%)、前月より2円増加(同+0.2%)
● 職種別前年同月比:「事務系」(増減額+35円、増減率+2.9%)など全職種でプラス
● 職種別前月比:「販売・サービス系」(増減額+3円、増減率+0.3%)など2職種でプラス
※本調査は、当社が企画運営する求人メディア 『TOWNWORK』『fromA navi』に掲載された求人情報より、アルバイト・パートの募集時平均時給を集計しております。
※オープンデータ(データ・ダウンロード)はこちら https://jbrc.recruit.co.jp/data/opendata/