平均賃金レポート(アルバイト・パート)
2024年06月14日
2024年5月度 アルバイト・パート募集時平均時給調査【三大都市圏(首都圏・東海・関西)】
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の調査研究機関『ジョブズリサーチセンター(JBRC)』(https://jbrc.recruit.co.jp/)が、2024年5月度の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」をまとめましたので、ご報告致します。
三大都市圏の5月度平均時給は過去3番目の高さ。フード系は2カ月連続で過去最高額を更新
三大都市圏(首都圏・東海・関西)における5月度のアルバイト・パート募集時平均時給は、前年同月より36円増加の1,186円(増減率+3.1%)でした。職種別にみると、「フード系」が先月に続き2カ月連続で過去最高額※を更新しました。直近5カ月は前年同月比+3%以上で推移しており、引き続き上昇傾向にあります。過去最高額を更新した「フード系」の中でも、特にファストフードの伸びが大きく、前年同月より62円増加(増減率+5.4%)の1,200円と、初めて※三大都市圏の平均時給1,186円を上回りました(※2018年3月度以降の集計データによる)。
出社回帰によるビジネス客や外国人観光客のファストフード需要の増加により、これまで以上に人材確保が必要になっていると考えられます。また、これまでは日中から深夜まで広くカバーする求人を出していたところから、平均時給が高い深夜帯(22:00~24:00)のみに限定した募集へと変更する求人等も見られ、このような変化も平均時給に影響していると言えるでしょう。人材確保のためには、「アルバイト・パートの募集」と大きなくくりで捉えるのではなく、「シニア向け」「学生向け」「主婦・主夫向け」など、それぞれの属性がどんな働き方を求めているかを知り、各属性に合わせて求人を個別化していく工夫も重要になっています。
【三大都市圏・全体】
前年同月より36円増加、4月からは変化なし〇三大都市圏の平均時給は 1,186円(前年同月1,150円、前月1,186円)
前年同月より36円増加(増減率+3.1%)、前月より増減なしとなった。職種別に見ると、前年同月比は「フード系」(増減額+43円、増減率+3.9%)など5職種でプラス。前月比は「フード系」(増減額+5円、増減率+0.4%)など4職種でプラスとなった。
【三大都市圏・エリア別】
前年同月比は首都圏・東海・関西ともにプラス
○首都圏の平均時給は1,224円(前年同月1,192円、前月1,227円)
前年同月より32円増加(増減率+2.7%)、前月より3円減少(同-0.2%)となった。職種別に見ると、前年同月比は「フード系」(増減額+44円、増減率+3.8%)など4職種でプラス。前月比は「専門職系」(増減額-14円、増減率-1.0%)など3職種でマイナスとなった。
○東海の平均時給は 1,106円(前年同月1,065円、前月1,104円)
前年同月より41円増加(増減率+3.8%)、前月より2円増加(同+0.2%)となった。職種別に見ると、前年同月比は「事務系」(増減額+57円、増減率+5.3%)など全職種でプラス。前月比は「フード系」(増減額+6円、増減率+0.6%)など5職種でプラスとなった。
○関西の平均時給は 1,148円(前年同月1,110円、前月1,141円)
前年同月より38円増加(増減率+3.4%)、前月より7円増加(同+0.6%)となった。職種別に見ると、前年同月比は「事務系」(増減額+55円、増減率+4.6%)など全職種でプラス。前月比は「事務系」(増減額+28円、増減率+2.3%)など全職種でプラスとなった。
※本調査は、当社が企画運営する求人メディア 『TOWNWORK』『fromA navi』に掲載された求人情報より、アルバイト・パートの募集時平均時給を集計しております。
※オープンデータ(データ・ダウンロード)はこちら https://jbrc.recruit.co.jp/data/opendata/