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2024年06月12日

#アルバイト・パート#求職者調査#育成・定着

〔アルバイト・パート編〕仕事探しの絶対条件、性・年代ギャップを探る -勤務日数・時間が絶対、30代女性の7割超-

ジョブズリサーチセンター「求職者の動向・意識調査2023」において2022年9月~2023年8月に仕事探しをした人に、探すうえで絶対条件だったことを伺いました。男女によって重視度合いや優先順位に差があることは認識されていますが、それ以上に年代による違いは存在するのでしょうか。
本レポートではアルバイト・パートの仕事を探した人*に注目し、男女によるギャップ、男女ごとの年代によるギャップをまとめたところ、働き方(時間・日数)を重視する女性のなかでも30・40代で特にその傾向が強いことが分かりました(正社員編はこちら)。家事・育児とのバランスを取りたい、都合の良い働き方を選びたいといったニーズが見えてきます。今回の結果を貴社で働く従業員や、今後採用したい人物像の志向性理解などにご活用ください。
*もっとも探した仕事の就業形態が「アルバイト・パート」だった人

参考:「求職者の動向・意識調査2023」に関する発信物
基本報告書
分析レポート「アルバイト・パートの仕事探しトピックス」
〔正社員編〕仕事探しの絶対条件、性・年代ギャップを探る

調査ダイジェスト

◆ 男女別)全項目で女性が上回る。正社員よりギャップ大

同じアルバイト・パートでも、すべての項目で女性が男性を上回りました。特に働き方関連でギャップが大きく「勤務日数」では26.0ポイント差が開いています。また「就業形態」「勤務期間」「職場の雰囲気」についても、女性がより重視しています。

正社員の仕事を探した人と比べると、男女でギャップが大きい項目はほぼ同じですが、正社員のほうがアルバイト・パートよりも男女差が小さいようです。

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◆ 女性・年代別)30・40代が特に働き方重視、育児・家事と両立できる職場

アルバイト・パートの仕事を探していた女性のなかでも30~49歳が働き方を重視していることが特徴的です。特に30~39歳は「勤務日数」「勤務時間数・帯」いずれも7割を超え、家事・育児などと両立できる環境を希望する人が多いことが予想されます。

60~69歳では「勤務地」を絶対条件に挙げた人がもっとも多く、これは正社員でも同様です。家事・育児負担が減ったこと、年齢を重ねても続けられるように通いやすさの優先度が上がっていることが考えられます。

一方15~29歳は未婚の割合が高いこともあってか、働き方や場所をとりわけ重視しているわけではなさそうです。「仕事内容」「評価、昇給制度」「教育、研修制度の有無」が全体をやや上回るほか、「給与」「福利厚生」といった待遇面も重視しており、正社員と似た傾向が見受けられます。

「職場の雰囲気」は年代間ギャップが小さく全年代5割ほどを占めますが、正社員も同様で、女性は年代・雇用形態を問わず「職場の雰囲気」を重視する人が一定数存在すると言えそうです。

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◆ 男性・年代別)30・40代で異なる希望、若い年代は「一時的な仕事」ゆえの傾向も

男性30~39歳では「いずれも該当しない」が約2割を占め、全体では多い「勤務時間数・帯」「勤務地」が他年代を大きく下回りました。一方年代は近いものの、40~49歳では「勤務日数」「勤務時間数・帯」「勤務地」いずれも5割を超え、働き方を重視していることが分かります。正社員では「勤務日数」「勤務時間数・帯」「通勤時間」はいずれも若い年代ほど多いですが、アルバイト・パートでは傾向が異なるようです。

15~29歳では女性と同じく「仕事内容」「給与」が他年代を上回りました。正社員男性15~29歳では「会社の理念、ビジョン・業種・業績・規模・知名度」も他年代より重視されていましたが、アルバイト・パートでは限定的。「一時的な仕事だから」と考えて、優先度を下げている可能性があります。

60~69歳では「勤務地」を絶対条件に挙げた人が最多。この年代では男女、雇用形態にかかわらず「勤務地」がもっとも重視されているようです。

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