各種調査

2023年04月28日

#女性・主婦

女性の就業に関する1万人調査2023 基本報告書

非就業者の3人に1人「すぐにでも/よい仕事があれば職業を持ちたい」
コロナをきっかけに重視するようになった就業条件「安心して働けそう」

センター長 宇佐川邦子「女性の就業に関する1万人調査」は女性の就業実態および意識を明らかにすることを目的に、2013年と2019年に実施し、今回は3回目の調査となります(2013年は「主婦の就業に関する1万人調査」として実施)

今回の調査では、非就業者のうち3人に1人は「すぐにでも/よい仕事があれば職業を持ちたい」と考えていることが分かりました。この結果は2019年調査時と比較して大きく変化していません。コロナ禍を経て人材不足感が悪化し、企業の求人ニーズは増加しているにもかかわらず、働きたいと思っていても働けていない人が一定数存在しています。その背景には、子育てや家事など制約があるなかで就業条件が満たされていないこと、本人たちのできること・やりたいことが不明瞭であるため働くことへの不安感が捨てきれないことなどが考えられます。正社員・フルタイムの求人だけでなく、短時間の求人を創出していくことや、本人のできること・やりたいことを言語化するサポートも求められますが、たとえできること・やりたいことが分からなくても一歩踏み出せる、働くことへのハードルを下げる取り組みも必要になるでしょう。

加えて、弊社としては「よい仕事があれば職業を持ちたい」人たちの「よい仕事」とは何か、「いずれは職業を持ちたい」人たちの「いずれは」とはいつか、をより掘り下げていきたいと思います。

本調査の基本報告書には就業形態別、年齢別などのデータも掲載していますので、ご関心のある部分をご覧いただければと思います。

調査名 女性の就業に関する1万人調査 2023
調査目的 女性の就業実態および意識を明らかにする
調査手法 インターネット調査(クロス・マーケティング社モニター利用)
調査期間 スクリーニング調査 2023年1月31日(火)~2月2日(木)
本調査       2023年2月14日(火)~2月20日(月)
対象者条件 全国 18~69歳の女性
有効回答数 10,000人
スクリーニング調査での出現に合わせて、年齢・就業状況で割り付け

調査ダイジェスト

非就業者の今後の就業意向(p.7)

非就業者の今後の就業意向は50.1%。その中でもより就業意向の高い「すぐにでも/よい仕事があれば職業を持ちたい」は約3割だった。

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非就業者の現在仕事をしていない理由(p44)

現在仕事をしていない理由は、「家事、育児、介護などで働く時間がないので」が18.5%と最も多く、次いで、「経済的に働く必要がない、働かなくてもやっていけるので」13.6%、「仕事をする自信がないので」13.5%、「病気・けがなどの健康的な理由で難しいので」13.2%と続く。55歳以上になると「経済的に働く必要がない、働かなくてもやっていけるので」と回答した割合が多い。

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仕事を選ぶ際の就業条件の重視項目(感染拡大による変化)(p59)

新型コロナウイルスをきっかけにより重視するようになった就業条件は、「安心して働けそうであること」22.9%、「休暇をとりやすいこと」20.8%が2割を超える。次いで、「長く働けそうであること」17.2%、「給与(時給、日給、賞与、年収等)が高いこと」14.7%、「通勤の便が良いこと」14.4%が続く。65-69歳では、「働く日数を選べること」18.1%、「職場がきれいであること」16.9%など、重視するようになった項目が多い。

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調査結果の詳細はこちらのPDFをご覧ください
※ 無料でダウンロードできます。