各種調査

2026年04月27日

#採用#時給・賃金#正社員

労働市場レポート 転職市場インサイト 2025年度1-3月期調査

本レポートでは、人材紹介サービス『リクルートエージェント』のデータを用いて、主に正社員の転職市場の動向を解説しています。近年、政府が労働移動の円滑化を推進するなかで、個人にとっても転職がキャリア形成の選択肢として捉えられるようになってきました。企業に目を向けると、構造的な人手不足や事業変革を背景に、即戦力人材の採用や通年採用ができる中途採用・キャリア採用が活性化しています。

このような状況を踏まえて、本レポートでは転職市場の動向をより実践的な視点で捉えることを目的に各種データを掲載しています。企業の採用予定人数と求職者数、応募数の推移の比較などから転職市場の全体感をつかむことができます。さらに、採用活動の当事者である企業の声を聞き取るとともに、転職内定者へのアンケートを通じて、賃金やワークライフバランス、キャリアの考え方など、転職する理由やきっかけをまとめています。

なお、一部試行的要素を含みます。指標の定義・算出方法は四半期ごとに見直すことがあり、見直しの履歴は改定履歴に記載しています。

※レポート本文へのリンクは本ページ下部にあります。

調査ダイジェスト

採用予定人数・求職者数・応募数の推移

※本パートのグラフは、採用予定人数・求職者数・応募数の四半期推移を、2021年度10-12月期を100とした指数で示しており、2021年度からの変化を把握することができる。
・2021年度10-12月期比で企業の採用予定人数は3.13倍、求職者数は2.03倍、応募数は2.59倍
・求職者数・応募数の伸びに対して、採用予定人数の伸びが鈍化し、開きは縮小

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企業の声

※本パートは、リクルーティングアドバイザー(企業担当)に、業界・地域ごとの企業の採用動向についてヒアリングした内容をまとめたものである。
・企業は即戦力重視の厳選採用へシフト。AI活用力や高い実行力を持つ人材、現場職の需要が増す一方、定型業務での人材ニーズは減少している
・人手不足とコスト高騰を背景に、多様な人材の活用や採用手法の多様化が進んでいる

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レポートでは9つの業界と8つの地域ごとの詳細内容を掲載している

賃金の状況

※本パートでは、求人票に記載されている想定年収幅と、想定年収下限の前年度同期比を示している。
・前年度同期比+2.9%と前四半期に続き上向きで推移
・先端開発を担うITエンジニアやDX支援を行う営業職など、経営課題解決に直結する領域での需要拡大が賃金水準を押し上げ

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転職内定者の声

※本パートは、転職内定者向けアンケートから、公開の許諾を得ている人の回答を抜粋したものである。
・転職内定者の「転職のきっかけ」を23名分掲載
・M&Aや組織再編に伴う方針変更、不本意な異動によるミスマッチを理由に挙げる声も聞かれた

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レポートでは23名分の転職のきっかけを掲載している

トピックスのサマリ

AI関連求人と採用の現在地
・2025年のAI関連求人の動向はエンジニア系職種は約11倍、営業・企画・管理部門系職種は約5倍に拡大
・AI人材需要は「AIを開発する人材」への需要にとどまらず、「AIを活用して業務成果につなげる人材」へと裾野を広げている

50代の転職実態-活発化の背景とその障壁-
・企業の即戦力採用や早期退職の加速により、50代の求職者・転職者は2021年度比で約3.5倍に拡大
・しかし、企業とのマッチングにおいてゆがみが生じており、選考の初期段階で高い壁に直面している

「キャリアを自分で選ぶ」を支える制度と対話(株式会社ニチギワールド「キャリアチェンジ制度」)
・全社員・全ポスト対象の公募制度を、「合わなければ戻れる」仕組みと専任チームによる定期的なフォローアップで形骸化させずに運用
・キャリアを自分で選べることが離職を防ぎ、人材の定着につながっている

調査結果の詳細はこちらのPDFをご覧ください
※ 無料でダウンロードできます。