平均賃金レポート(アルバイト・パート)
2024年11月15日
2024年10月度 アルバイト・パート募集時平均時給調査【三大都市圏(首都圏・東海・関西)】
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の調査研究機関『ジョブズリサーチセンター(JBRC)』(https://jbrc.recruit.co.jp/)が、2024年10月度の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」をまとめましたので、ご報告致します。
三大都市圏全体で2カ月連続過去最高額を更新 最低賃金改定の影響
三大都市圏(首都圏・東海・関西)における10月度のアルバイト・パート募集時平均時給は、前年同月より35円増加の1,212円(増減率+3.0%)でした。職種別に見ると、「販売・サービス系」「フード系」「製造・物流・清掃系」「事務系」で過去最高額※を更新しました。過去最高の引き上げ額となった最低賃金の改定が大きく影響しているでしょう(※2018年3月度以降の集計データによる)。全国では、新潟県、富山県、福井県など最低賃金の引き上げ率以上に上昇している県も複数見られました(詳細は別紙アルバイト・パート募集時平均時給調査<都道府県別>をご覧ください)。
最低賃金改定だけでなく、クリスマスや年末商戦に向けた短期×高時給求人なども影響していそうです。昨今の人材不足感から、年内に必要な求人について先駆けて募集を進めている可能性があります。また、1日2時間などの短時間勤務や接客なしの求人、前日正午までシフト提出ができる求人など、個人の働き方の志向やライフスタイルに合わせた求人はフード系に多く見られていましたが、最近は幅広い業種で見られるようになっています。求職者ニーズに沿う仕事内容や人事制度になっているかが定期的に見直されることで、企業は応募を増やせる可能性が高まるでしょう。
【三大都市圏・全体】
前年同月より35円増加、前月より19円増加〇三大都市圏の平均時給は 1,212円(前年同月1,177円、前月1,193円)
● 全体:前年同月より35円増加(増減率+3.0%)、前月より19円増加(同+1.6%)
● 職種別前年同月比:「フード系」(増減額+43円、増減率+3.8%)など全職種でプラス
● 職種別前月比:「製造・物流・清掃系」(増減額+28円、増減率+2.3%)など5職種でプラス
【三大都市圏・エリア別】
前年同月比、首都圏・東海・関西ともにプラス
○首都圏の平均時給は 1,246円(前年同月1,219円、前月1,230円)
● 全体:前年同月より27円増加(増減率+2.2%)、前月より16円増加(同+1.3%)
● 職種別前年同月比:「フード系」(増減額+41円、増減率+3.5%)など3職種でプラス
● 職種別前月比:「製造・物流・清掃系」(増減額+23円、増減率+1.9%)など5職種でプラス
○東海の平均時給は 1,145円(前年同月1,092円、前月1,119円)
● 全体:前年同月より53円増加(増減率+4.9%)、前月より26円増加(同+2.3%)
● 職種別前年同月比:「フード系」(増減額+57円、増減率+5.4%)など全職種でプラス
● 職種別前月比:「製造・物流・清掃系」(増減額+37円、増減率+3.3%)など全職種でプラス
○関西の平均時給は 1,180円(前年同月1,139円、前月1,159円)
● 全体:前年同月より41円増加(増減率+3.6%)、前月より21円増加(同+1.8%)
● 職種別前年同月比:「事務系」(増減額+63円、増減率+5.3%)など全職種でプラス
● 職種別前月比:「製造・物流・清掃系」(増減額+34円、増減率+2.9%)など5職種でプラス
※本調査は、当社が企画運営する求人メディア 『TOWNWORK』『fromA navi』に掲載された求人情報より、アルバイト・パートの募集時平均時給を集計しております。
※オープンデータ(データ・ダウンロード)はこちら https://jbrc.recruit.co.jp/data/opendata/