平均賃金レポート(アルバイト・パート)
2024年07月12日
2024年6月度 アルバイト・パート募集時平均時給調査【三大都市圏(首都圏・東海・関西)】
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の調査研究機関『ジョブズリサーチセンター(JBRC)』(https://jbrc.recruit.co.jp/)が、2024年6月度の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」をまとめましたので、ご報告致します。
三大都市圏、販売・サービス系は2024年2月・4月と並ぶ過去最高額
三大都市圏(首都圏・東海・関西)における6月度のアルバイト・パート募集時平均時給は、前年同月より23円増加の1,181円(増減率+2.0%)でした。増減率+3%以上で推移していたところから、少し落ち着いた月間となったものの、職種別に見ると、「販売・サービス系」では今年2月と4月に並ぶ過去最高額※となっています(※2018年3月度以降の集計データによる)。化粧品販売、ホテルスタッフが前年同月比+4%以上と伸びが大きく、インバウンドなどの影響を受けていると考えられます。レジャー施設業務全般も+3.6%と全体と比較すると大きく、夏に向けた人材確保の動きも見られました。また、「フード系」では先月に引き続きファストフードの伸びが大きく、「専門職系」でも医療関係従事者や介護福祉士などで+5%以上の伸びが見られました。
全体で見ると時給の上昇傾向は落ち着いてきたものの、上記のように引き続き増加率の高い職種も見られます。依然として人材不足が緩和したとは言えず、採用の工夫が必要な状態は続くでしょう。人材不足ゆえに業務内容を広く記載してしまいがちですが、例えば介護施設の業務であれば、「介護業務全般」ではなく「食事補助」「バイタルチェック」など詳細に記載することで、実際に仕事をしたときのイメージがつきやすく、仕事選択がしやすくなるのではないでしょうか。
【三大都市圏・全体】
前年同月より23円増加、前月より5円減少〇三大都市圏の平均時給は 1,181円(前年同月1,158円、前月1,186円)
● 全体:前年同月より23円増加(増減率+2.0%)、前月より5円減少(同-0.4%)
● 職種別前年同月比:「フード系」(増減額+34円、増減率+3.1%)など5職種でプラス
● 職種別前月比:「専門職系」(増減額-18円、増減率-1.3%)など2職種でマイナス
【三大都市圏・エリア別】
前年同月比は首都圏・東海・関西ともにプラス
○首都圏の平均時給は 1,217円(前年同月1,199円、前月1,224円)
● 全体:前年同月より18円増加(増減率+1.5%)、前月より7円減少(同-0.6%)
● 職種別前年同月比:「販売・サービス系」(増減額+33円、増減率+2.9%)など5職種でプラス
● 職種別前月比:「専門職系」(増減額-23円、増減率-1.6%)など4職種でマイナス
○東海の平均時給は 1,109円(前年同月1,073円、前月1,106円)
● 全体:前年同月より36円増加(増減率+3.4%)、前月より3円増加(同+0.3%)
● 職種別前年同月比:「事務系」(増減額+56円、増減率+5.2%)など全職種でプラス
● 職種別前月比:「専門職系」(増減額+9円、増減率+0.7%)など5職種でプラス
○関西の平均時給は 1,146円(前年同月1,123円、前月1,148円)
● 全体:前年同月より23円増加(増減率+2.0%)、前月より2円減少(同-0.2%)
● 職種別前年同月比:「事務系」(増減額+67円、増減率+5.6%)など全職種でプラス
● 職種別前月比:「専門職系」(増減額-17円、増減率-1.3%)など2職種でマイナス
※本調査は、当社が企画運営する求人メディア 『TOWNWORK』『fromA navi』に掲載された求人情報より、アルバイト・パートの募集時平均時給を集計しております。
※オープンデータ(データ・ダウンロード)はこちら https://jbrc.recruit.co.jp/data/opendata/