各種調査
2019年06月28日
20~49歳の既婚・子供あり女性【就業者編】2013年と2019年の比較
本レポートは「女性の就業に関する1万人調査」のうち、20~49歳の既婚・子供あり女性の就業者を対象に分析した結果をまとめています。2013年にまとめたレポート内容と比較しました。
【全体概要】
〇就業率は52.4%、非就業者のうち「すぐにでも職業をもちたい」は9.2% [P3]
本レポートの分析対象である20~49歳の既婚・子供あり女性のうち、仕事をしていない人は47.6%で2013年調査よりも減少した。非就業者で「職業をもつつもりはない」は23.5%で、就業意向がある「すぐにでも」「よい仕事があれば」「いずれは」職業をもちたい人はあわせて7割を超えている。
〇結婚や出産による退職が減り、「子供ができて産休・育児休暇を取得し、就業継続」が増加[P3]
「結婚して退職、結婚後無職」34.2%や「結婚して退職、結婚後転職」30.3%が2013年調査より減少した。一方、出産・育児は「子供ができて産休・育児休暇を取得し、就業継続」15.8%がもっとも増えており、結婚や出産・育児により職場を退職せずに就業継続する女性が増えていることがうかがえる。
【就業者の実態】
〇仕事を選ぶ際の重視項目は「場所」に続き「休日」が上位、「安心」「長く」の環境面も上位に[P4]
「転勤が無いこと」が2013年調査に引き続き1位、また「休暇をとりやすいこと」が2位に上昇した。子育てしながらの就業は時間や場所の制約があるため、場所や休日、時間の重視度合いは変わらず高い。
〇通勤時間は現在も理想も「自宅から徒歩圏内」「自宅から自転車圏内」が減少[P5]
〇理想とする休日の日数は「週休3日」が減り、「週休2日」が増加[P6]
現在の休日は「週休2日」62.3%がもっとも多い。「週休3日」「週休4日以上」はいずれも2013年調査より減少
※仕事を選ぶ際の重視項目で「休暇をとりやすいこと」が2位だったが、休日の日数の多さではなく、急な休みにも対応してもらえるといった柔軟性が重視されていると考えられる。
〇始業時間「9時台」54.3%、終業時間「17時台」33.5%を理想とする意見は変わらず多い[P6~7]
本調査(2019年)の詳細は「女性の就業に関する1万人調査」基本報告書をご覧ください。
https://jbrc.recruitjobs.co.jp/data/data20190404_1116.html
調査目的 | 女性の就業実態および意識を明らかにする |
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調査手法 | インターネット調査(クロス・マーケティング社モニター利用) |
調査期間 | スクリーニング調査:2019年2月5日(火)~2月6日(水) 本調査:2019年2月15日(金)~2月20日(水) |
対象者条件 | ・全国 15~64歳の女性 ・年齢、就業状況で割付 |
有効回答数 | 10,000 |
本レポートの分析対象者 | 20~49歳、既婚子供あり n=1,124 |
調査ダイジェスト
就業状況と今後の就業意向 ※非就業者n=1,023(左記の47.6%) (p.3)
全体のうち47.6%が「現在仕事はしていない」状況で、今後の就業意向は「いずれは職業をもちたい」37.0%がもっとも多かった。就業意向が高い「すぐにでも職業をもちたい」は9.2%にとどまる。
仕事を選ぶ際の重視項目 (p.4)
就業者が仕事を選ぶ際に重視する項目は、「転勤が無いこと」が2013年調査同様に1位、次いで「休暇をとりやすいこと」「通勤の便が良いこと」と続く。「安心して働けそうであること」「長く働けそうであること」といった環境面も上位にあげられた。「休暇をとりやすいこと」は「休日の日数」(P6)を踏まえると、日数の多さではなく、急な休みにも対応してもらえるといった柔軟性が重視されていると考えられる。
働く条件の実態と理想 (3)休日の日数 (p.6)
現在の職場の休日は「週休2日」62.3%がもっとも多い。「週休3日」「週休4日以上」はいずれも2013年調査より減少。分析対象の正社員比率があがっている影響が考えられる。理想をみても、「週休3日」「週休4日以上」は減少しており、「週休2日」が増えている。
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