平均賃金レポート(アルバイト・パート)
2024年04月12日
2024年3月度 アルバイト・パート募集時平均時給調査【三大都市圏(首都圏・東海・関西)】
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の調査研究機関『ジョブズリサーチセンター(JBRC)』(https://jbrc.recruit.co.jp/)が、2024年3月度の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」をまとめましたので、ご報告致します。
三大都市圏で平均時給額、前年同月比増減率ともに過去2番目の高さ
「事務系」「専門職系」では過去最高額を更新
3月度平均時給は前年同月より45円増加の1,188円(増減率+3.9%)と、過去最高ではないものの、先月に次ぐ過去2番目の高さでした。職種別では、「事務系」「専門職系」で過去最高額※を更新しています(※2018年3月度以降の集計データによる)。
例年3月は新年度に向けて人の入れ替わりがあるため、求人募集が活発になり、コンビニスタッフやレジスタッフなど、年間を通して人材が必要な職種の募集がかかりやすい時期でもあります。また、平均時給上昇の背景としては春闘の影響による賃上げが継続していることも要因と考えられます。特に、「事務系」では受付、「専門職系」では看護師、医療関係従事者、介護スタッフなどエッセンシャルワーカーの時給上昇が見られました。新年度に入り、学生をはじめとした未経験者が増える時期です。従業員に長く働いてもらうためにも、企業側は正社員やアルバイトといった雇用形態に関係なく、従業員への教育や長期的なキャリアアップを見据えた育成を丁寧に行うことが重要です。人材不足を補うことが容易ではない時代だからこそ、一人ひとりの従業員がモチベーション高く働き続けられるように、人材が保有する経験や知識、スキルを「資本」と捉え、価値を高めていくという考え方も大事にしていかなければなりません。
【三大都市圏・全体】
三大都市圏の平均時給は 1,188円(前年同月1,143円、前月1,192円)
前年同月より45円増加(増減率+3.9%)、前月より4円減少(同-0.3%)となった。職種別に見ると、前年同月比は「専門職系」(増減額+66円、増減率+5.0%)など全職種でプラス。前月比は「販売・サービス系」(増減額-8円、増減率-0.7%)でマイナスとなった。
【三大都市圏・エリア別】
前年同月比は首都圏・東海・関西ともにプラス
○首都圏の平均時給は 1,231円(前年同月1,182円、前月1,229円)
前年同月より49円増加(増減率+4.1%)、前月より2円増加(同+0.2%)となった。職種別に見ると、前年同月比は「専門職系」(増減額+68円、増減率+5.0%)など5職種でプラス。前月比は「専門職系」(増減額+34円、増減率+2.4%)など3職種でプラスとなった。
○東海の平均時給は 1,102円(前年同月1,061円、前月1,124円)
前年同月より41円増加(増減率+3.9%)、前月より22円減少(同-2.0%)となった。職種別に見ると、前年同月比は「事務系」(増減額+58円、増減率+5.5%)など全職種でプラス。前月比は「専門職系」(増減額-63円、増減率-4.7%)など5職種でマイナスとなった。
○関西の平均時給は 1,144円(前年同月1,114円、前月1,161円)
前年同月より30円増加(増減率+2.7%)、前月より17円減少(同-1.5%)となった。職種別に見ると、前年同月比は「フード系」(増減額+39円、増減率+3.7%)など全職種でプラス。前月比は「専門職系」(増減額-70円、増減率-5.1%)など2職種でマイナスとなった。
※本調査は、当社が企画運営する求人メディア 『TOWNWORK』『fromA navi』に掲載された求人情報より、アルバイト・パートの募集時平均時給を集計しております。
※オープンデータ(データ・ダウンロード)はこちら https://jbrc.recruit.co.jp/data/opendata/