平均賃金レポート(アルバイト・パート)
2023年12月14日
2023年11月度 アルバイト・パート募集時平均時給調査【三大都市圏(首都圏・東海・関西)】
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の調査研究機関『ジョブズリサーチセンター(JBRC)』(https://jbrc.recruit.co.jp/)が、2023年11月度の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」をまとめましたので、ご報告致します。
三大都市圏3カ月連続で過去最高額を更新
11 月度平均時給は前年同月より 29 円増加の 1,178 円(増減率+2.5%)で、三大都市圏では3カ月連続の過去最高額※更新となりました。職種別では「フード系」が 9 カ月連続、「製造・物流・清掃系」が 2 カ月連続の過去最高額更新となり、「販売・サービス系」も過去最高額ではないものの、10 月に続く過去 2 番目の高さです(※2018年3月度以降の集計データによる)。
例年 11 月は年末年始商戦に向けて求人ニーズが高くなる時期です。物量が増える物流関連では、時給を上げ仕分けのみの業務を切り出したり、時間に制約のある働き手に合わせて「14 時まで」や「夕方のみ」といった働く時間を限定するなど求人の工夫を行い、募集を強化している様子が見られました。「フード系」や「販売・サービス系」では例年と比較すると、スポットでの年末年始限定求人はあまり目立っていません。コロナ禍直後の人の流れが予測しづらかった 2021 年や 2022 年と比較して、計画的に採用を進めてきた企業が多いようです。一方で、インバウンド関連のニーズは高く、飲食店やホテルスタッフ、ホテル清掃などの求人が多く見られ、特に宿泊関連では夜間の募集が目立っており、年末年始にかかわらず、継続して人材を募集している様子がうかがえます。人材不足を補うには、業務に必要な人数・工程の見直しを行い効率化を図ることや DX化を進めることも重要です。
【三大都市圏・全体】
三大都市圏の平均時給は 1,178 円(前年同月 1,149 円、前月 1,177 円)
前年同月より 29 円増加(増減率+2.5%)、前月より 1 円増加(同+0.1%)となった。職種別に見ると、前年同月比は「フード系」(増減額+49 円、増減率+4.5%)など 5 職種でプラス。前月比は「フード系」(増減額+8 円、増減率+0.7%)など 3 職種でプラスとなった。
【三大都市圏・エリア別】
前年同月比は首都圏・東海・関西ともにプラス
○首都圏の平均時給は 1,216 円(前年同月 1,189 円、前月 1,219 円)
前年同月より 27 円増加(増減率+2.3%)、前月より 3 円減少(同-0.2%)となった。職種別に見ると、前年同月比は「フード系」(増減額+50 円、増減率+4.4%)など 5 職種でプラス。前月比は「専門職系」(増減額-33 円、増減率-2.4%)など 4 職種でマイナスとなった。
○東海の平均時給は 1,101 円(前年同月 1,069 円、前月 1,092 円)
前年同月より 32 円増加(増減率+3.0%)、前月より 9 円増加(同+0.8%)となった。職種別に見ると、前年同月比は「フード系」(増減額+45 円、増減率+4.4%)など全職種でプラス。前月比は「製造・物流・清掃系」(増減額+16 円、増減率+1.4%)など 5 職種でプラスとなった。
○関西の平均時給は 1,141 円(前年同月 1,118 円、前月 1,139 円)
前年同月より 23 円増加(増減率+2.1%)、前月より 2 円増加(同+0.2%)となった。職種別に見ると、前年同月比は「フード系」(増減額+44 円、増減率+4.2%)など 5 職種でプラス。前月比は「事務系」(増減額+8 円、増減率+0.7%)など 4 職種でプラスとなった。
※本調査は、当社が企画運営する求人メディア 『TOWNWORK』『fromA navi』に掲載された求人情報より、アルバイト・パートの募集時平均時給を集計しております。
※オープンデータ(データ・ダウンロード)はこちら https://jbrc.recruit.co.jp/data/opendata/