各種調査
2022年05月18日
介護業界就業検討者の意識レポート②
労働人口の減少にともなって介護業界の人手不足が顕在化している中、介護業界への入職にあたってハードルとなっているのは何か、改善が求められるポイントは何かを「介護業界への就業に関する意識調査」よりまとめています。
本レポートは、介護業界(未経験)を検討しつつも他業界に就業した方が、なぜ介護業界の仕事を選ばなかったのか、どのようにすれば介護業界への就業を促進できるかを考えるため、介護業界で就業する方との比較分析をしています。
調査サマリー(レポート本文へのリンクは本ページ下部にあります)
Part1 仕事探しの経路
介護業界検討の程度
検討時に利用した情報源
転職、就職決定時の情報源
Part2 周囲の状況
周囲への相談状況
周囲の介護業界就業者や要介護者の存在
Interview 介護業界で働く方が身近にいると介護業界は選ばれない?
松田朗氏へのインタビュー
調査名 | 介護業界への就業に関する意識調査 |
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調査目的 | 介護関連業の雇用促進について検討する際の資料とするため、未経験介護関連業就業者や介護関連業就業検討者の実態、介護関連資格保有者の意識を明らかにすること |
調査方法 | インターネット調査(クロス・マーケティング社モニター) |
調査期間 | 2022年2月25日(金)~3月1日(火) |
調査対象 | ①介護業界未経験で5年以内に介護の仕事を検討したことがあるが他業種に就業した方 ②介護業界未経験で5年以内に介護の仕事に就業した方 ③介護関連の資格保有者で、他業界就業者または非就業者 |
回答数 | ①377 ②299 ③589 ※本レポートは調査対象①、②の内容をまとめています。調査対象③については第3弾レポートにて報告予定です。 |
調査ダイジェスト
◆介護業界検討の程度(P.4)
他業種就業者における、介護業界検討状況は、「介護業界の募集内容を見たが、応募しなかった」が65.3%。「応募した」人は34.7%で、「選考を受けた」人は19.4%となる。
年代別でみると、「応募した」の割合は年代が高いほど増加、50代以上では40.9%が応募まではしていたが、内定辞退の割合も多い。内定後に夜勤などの勤務シフトで「思った仕事と違う」と思われないよう、応募者が何を重視しているのかを確認することが重要だろう。
◆ 周囲の介護業界就業者や要介護者の存在(P.8)
他業種就業者、介護就業者とも、自分自身の介護経験や介護が近い将来必要な方がいる割合より、周囲に介護業界で働いている方がいる割合が高い。
「介護業界で働いている人が周囲にいる」は介護就業者で29.1%、他業種就業者で34.0%と他業種就業者のほうが若干高い。周囲に介護業界で働いている人がいることは介護業種への就業を検討するきっかけにはつながっているものの、介護業界への就業を決める上ではネガティブにも働いてしまっている可能性がある。
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