各種調査

2022年03月31日

介護業界就業検討者の意識レポート①

労働人口の減少にともなって介護業界の人手不足が顕在化している中、介護業界への入職にあたってハードルとなっているのは何か、改善が求められるポイントは何かを「介護業界への就業に関する意識調査」よりまとめています。

本レポートは、介護業界(未経験)を検討しつつも他業界に就業した方が、なぜ介護業界の仕事を選ばなかったのか、どのようにすれば介護業界への就業を促進できるかを考えるため、介護業界で就業する方との比較分析をしています。

調査サマリー(レポート本文へのリンクは本ページ下部にあります)
Part1 給与に関する条件
仕事探しの給与条件
就業前後のギャップ

Part2 仕事探しの条件
仕事を決めるうえで重視していた事柄
介護と他業種を比較して重視していた事柄の比較
仕事を決めるうえでで重視していた事柄のうち、介護と他業種を比較して重視していた事柄の比較
仕事探しの条件
仕事を決定する際の決め手

Part3 回答者プロフィール

調査名 介護業界への就業に関する意識調査
調査目的 介護関連業の雇用促進について検討する際の資料とするため、未経験介護関連業就業者や介護関連業就業検討者の実態、介護関連資格保有者の意識を明らかにすること
調査方法 インターネット調査(クロス・マーケティング社モニター)
調査期間 2022年2月25日(金)~3月1日(火)
調査対象 ①介護業界未経験で5年以内に介護の仕事を検討したことがあるが他業種に就業した方
②介護業界未経験で5年以内に介護の仕事に就業した方
③介護関連の資格保有者で、他業界就業者または非就業者
回答数 ①377
②299
③589

※本レポートは調査対象①、②の内容をまとめています。
調査対象③については5~6月頃にレポートをリリース予定です。

調査ダイジェスト

◆給与面の就業後ギャップ(P.5)

未経験で介護業界を検討した方の就業後ギャップでは、想定以上に「給与、収入が低い」「給与が上がらなさそう」と感じたのは、介護業界よりもその他業界に就業した方のほうが多い。「給与が上がらなさそう」は介護業界の41.8%が感じ、他業種就業者は53.6%で半数を超えている。介護業界も少なくない数字だが、就業後のギャップという観点では中長期的な賃金の課題は介護業界特有の話ではないと言えよう。

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◆ 続けやすさ(P.20)

仕事探しをするうえで重視する就業期間に関する条件で、長期の就業を重視していた方の割合は、介護業界よりもその他業界に就業した方のほうが高く、特に「1年以上」は10ポイント近く差がみられる。いずれも回答者は介護業界未経験者だが、長期就業希望者にとって介護は続けられそうにないというイメージで遠ざかってしまっている可能性がある。

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調査結果の詳細はこちらのPDFをご覧ください
※ 無料でダウンロードできます。