トピックスレポート/コラム

2026年08月28日

#人材不足#採用#求職者調査

求職者のどのような応募行動が内定獲得に影響するのか ―求職者の属性とキャリアアドバイザーの面談に着目して―


本分析では、人材紹介サービス『リクルートエージェント』のデータを活用し、求職者の応募行動が内定の獲得にどのように影響するのか、求職者の属性と応募行動にどのような関連があるのか、また第三者の支援の効果としてキャリアアドバイザーの面談が求職者の応募行動や内定獲得にどのように関連するのかを実証的に明らかにする。


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解説

目的
本稿は、内定の獲得が年齢や現年収といった固定的な属性のみによって規定されるという見方に対し、求職者自らが変えられる応募行動が内定の獲得にどのように影響するのか、求職者の属性と応募行動に関連があるのか、また第三者の支援の効果としてキャリアアドバイザー (以下、CA)の面談が求職者の応募行動や内定獲得に有効となり得るのかを実証的に明らかにすることを目的とする。
 
分析方法
民間職業紹介サービス『リクルートエージェント』のデータを用い、求職者の応募行動を応募量・応募速度・継続期間で測定した。第一に、応募行動と内定の関連を効果量で把握し、年齢・現年収・性別・就業状態で層別した共通オッズ比によって、属性の違いでは説明できない関連が残るかを確認した。第二に、応募行動が求職者の属性によってどのように異なるかを記述統計で確認し、同じ層別集計を属性で束ね直して関係が成り立つかを検証した。第三に、CA面談の効果について、CAによる求職者の選抜を観測される変数で調整した傾向スコア法により、応募行動と内定への影響を推定した。
 
結果
第一に、求職者の応募行動は内定と関連し、その関連は属性を統制しても維持された。第二に、応募行動は属性によって異なるものの、応募量と内定の関係は属性によらず成り立っていた。第三に、CA面談は内定獲得とも関連しており、この関連は応募行動を介したものと考えられる。とりわけ、外部環境と行動戦略の提示、転職の必要性の内省機会の提供、納得感を高めるプロセスの提供といった支援が有効である可能性がCAへのヒアリングから示唆された。